学校長挨拶

　宮崎商業高校は、本年度で１０５年という歴史を持ち、地域に貢献している多くの産業人を輩出しており、伝統と多くの実績を誇る本県商業教育のリーディングスクールです。
校訓である「克己求道（こっききゅうどう）」のもと、目指す学校像として、「時代の変化に対応し、地域・社会の負託にこたえる人材を輩出する学校」を掲げ、生徒たちの社会的・職業的自立に向けた教育活動を展開しています。
　生徒たちが本校を巣立ち、社会人・職業人として自立している１０年後は、デジタル化、脱炭素、など持続可能な開発目標のもと、社会の仕組みや仕事のあり方が大きく変わるものと思われます。本校では訪れる変化に対応できる人材を育成するために、学科改編を行いました。
　商業マネジメント科では、様々なビジネスの場における「経営管理」や「組織運営」ができる資質・能力を育成します。 情報ソリューション科では、デジタル技術を活用し「問題を解決する」「解明する」ことができる資質・能力を育成します。そして、グローバル経済科では、様々なビジネスにおいて「地球的・世界的な規模」で行動する資質・能力を育成します。このように、それぞれの学科でその特徴をいかし、時代の変化に対応した商業教育を展開していく所存です。
　そのため、商業に関する学びの到達度を証明する検定試験や資格試験に積極的に挑戦できる指導を充実させるために、「読む力、書く力、伝える力、計算する力」など、普通教科の学びをである基礎学力をベースに、商業の専門基礎力を習得させます。
　また、部活動の活性化により、生徒たちの興味・関心のある分野の知識・技能を高めるなど、多くの学びや、経験を積み上げながら、人間力を高める充実した宮商での３年間となるよう努めて参ります。
　宮商で、具体的に育成する能力として、どのような職業に就いても求められる「基礎的・汎用的能力」を育成することを掲げています。まず、他者理解、コミュニケーションスキル、チームワーク、リーダーシップなどの「人間関係形成・社会形成」能力の育成。次に、役割理解、向上心、忍耐力、ストレスマネジメント、主体的行動などの「自己理解・自己管理」能力の育成。さらに、情報理解活用、本質・原因の理解、課題発見、計画立案、評価・改善などの「課題対応」能力を育成しながら、学びの意義・役割理解、多様性理解、将来設計、選択・意思決定、行動・改善するなど、将来への進路目標につながる「キャリアプラニング」能力を育成します。これらを実現するために、本校教職員は、熱心かつ丁寧に「指導・支援」を行い生徒の進路実現を支えて参ります。

令和６年　４月
　　

宮崎県立宮崎商業高等学校
校長　堀切　康博